オンラインブレーンストーミング価値を生むWeb会議テレワーク生産性向上!Zoomホワイトボードの簡単な方法
オンラインでブレーンストーミングする一番簡単な方法を解説します。Zoom純正ホワイトボードを使います。付箋紙(ポストイット)を模したカード・ブレーンストーミング技法です。この手法でコミュニケーションが大きく改善されWeb会議が効果的かつ効率的になりますので、問題解決会議が実施でき優れた価値を創造することができ、テレワーク生産性向上に役立ちます。今は技術が進歩中なので、完璧を求めず、誰もが簡単にWeb会議やオンライン研修を出来るようにすることが重要です。そうすれば、テレワークの生産性向上が向上し、withコロナ、ステイホームで国難を乗り切れます。公益性の高いノウハウ・情報なので急遽公開します。
この記事は、経営コンサルタントの加藤昌男(中小企業診断士資格取得、日本生産性本部認定経営コンサルタント資格取得)が執筆しました。自分で研究・実践した内容で独自性が高い一次情報です。加藤が執筆した著作・論文からも多数引用しており、オリジナリティが高いです。
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目次
1.一番簡単でシンプルな手段のメリットとデメリット
目的は、より良いオンライン・コミュニケーションをする事です。それならば、手段は一番簡単でシンプルなものでも良いかもしれません。シンプルな手段には次のようなメリットとデメリットがあります。
(1)メリット
- シンプルなので入門しやすい(覚える事が最小限で済む)
- シンプルなのでIT技術が苦手な方でも参加しやすい
- シンプルなので効率的である(最小限の動作でコミュニケーションできる)
- シンプルなのでリスクに強い(会議中に操作で迷わない、PCのリソースを過剰に浪費しないから落ち難い)
(2)デメリット
高機能ソフトを組み合わせる方法に比べ、次のようなデメリットがあります。
- オフラインでエクセルやワードを組み合わせる程上等では無い
- 見栄えを完璧にするなどは望めない
- 実現したい機能に対して、ある種の割り切りが必要である(今はIT技術が進歩の途中である)
2.Zoom純正ホワイトボードの強みと弱み
(1)強み
- Zoomに付属している為、他のソフトをインストール・認証など一切不要
- Zoomに付属している為、連携がスムーズ
- 直観的に操作できる(ダブルクリックすると文字が書けるなど)
- IT技術が苦手な方でも参加しやすい
(2)弱み
- 結果を画像でしか保存できない
- ミーティングが終了した後、再度ホワイトボードで作業した画面を呼び出そうと思っても、保存した画像しかないため作業再開が困難。(ミーティング終了前ならば、ホワイトボードがそのまま残っているので、作業した画面を呼び出せ作業を続けられる。)
- 画像のコピー&ペーストが出来ない(テキストは可能)
- かゆいところに手が届くような多機能ではない
- 全員のITスキルが高い場合はものたりない
3.Web会議の生産性向上
(1)3つの会議
会議には次の3種類があります。
- 情報伝達会議
- 意思決定会議
- 問題解決会議(創造的問題解決)
(2)生産性が高いWeb会議とは
生産性が高いWeb会議、すなわち付加価値を生めるWeb会議は、次の2つです。従って、次の2つの会議を上手に行う事が、テレワークの生産性向上の秘訣です。
- 意思決定会議
- 問題解決会議(創造的問題解決)
(3)問題解決技法を活用する
意思決定会議、問題解決会議(創造的問題解決)の2つは、実は経営コンサルタントの日常業務です。そこで使ってみて、実際に効果的な問題解決技法「カード・ブレーンストーミング」技法をお勧めします。
4.カード・ブレーンストーミング技法
これは、ブレーンストーミング法とKJ法の良い所を組み合わせた技法です。カード・ブレーンストーミング技法は、会議において「アイデア出し、創造的問題解決」を容易にしてくれます。オンライン研修の場合は、素晴らしいグループ討議(アクティブラーニング、グループワーク)が出来ます。
私が得意とする技法ですが、問題解決技法のエッセンスを投入していますので、「様々なテーマ・場面」で、効果的なWeb会議・グループ討議が可能になります。
(1)ブレーンストーミングのルール
ブレーンストーミングは沢山の参加者に自由に考え、沢山の意見を出してもらう事が狙いです。ブレーンストーミングのルールは次の通りです。
- ブレーンストーミングでは批判厳禁です。(会議や研修の中では安心していろいろなアイデアを出して下さい。)
- 日常のしがらみから離れ、自由に発想します。(特に、オンライン研修の中では上下関係は有りません。)
- 思いついた事を、気軽にメモしてください。(熟考したり、推敲する必要はありません。)
- できるだけ沢山発想します。質より量でバラエティのある沢山のアイデアを出します。
- 他人の発言を聞いて「あ、自分も似たようなアイデアがある」と感じたら、メモしてください。後ほど発言の機会があります。
- 一つのアイデアを、一文にまとめます。(一文の中に、複数のアイデアを書いてはいけません。)
(2)ブレーンストーミングの進め方概要
ブレーンストーミングの進め方の一例を解説します。会議や研修のねらいによって様々な進め方がありますが、典型的な進め方は次の通りです。
- 会議を民主的に運営するリーダー役と、書記役を設けます。(書記役が書く:ゲスト参加者の機能制限回避にもなる)
- 各参加者は、それぞれの意見を話します。
- ブレーンストーミングですので、その意見に対する批判は厳禁です。(ブレーンストーミングは自由に沢山の意見を出す事が大切です。)
- 書記役は、その話の内容を付箋紙の中に記入します。←ITが苦手な方は喋るだけで良い。誰でもブレーンストーミングに参加できるように配慮します。
- 一人の参加者の発言が終わったら、次の方が発言します。この要領で参加者全員のアイデア(情報や意見など)が終わるまで続けます。
- 書記役は、発言を書いた付箋紙が増えてきたら、できるだけ重ならないように配置します。その際は、似たようなもの同士を配置しますが、常識程度で良いです。このアイデア創出段階で分類基準等にこだわる必要はありません。
- ブレーンストーミングが進み参加者全員の発言が終わったら、書記役はリーダーにその旨を告げます。
- リーダーは、追加のアイデアを募集するよう働きかけることで、参加者に「十二分に発言した」という満足感を味あわせてあげてください。
- 沢山の付箋紙を似た者同士で並べ直します。リーダーが司会者のようにして、「どれとどれが似ているか」という参加者の意見を聞きながら、書記役が沢山の付箋紙をマウスでつかんで、似た者同士を近くに並べます(これが分類作業になります)。
- カテゴリー名は薄緑色の付箋紙に書き、周りを線で囲みます。
- カテゴリー分けの例としては、例えば、「①自分自身、②お客様、③職場の仲間、④会社、⑤仕事内容、②会社生活、⑥上司、⑦成長、⑧・・・・・・」等です。
- カテゴリー分けは「層別分類」といって、重要な分析です。納得いくまで、何回か分類し直す必要があるかもしれません。
5.Zoom純正ホワイトボードを使い始める手順
(1)画面共有
(2)ホワイトボードを選択する
6.Zoom純正ホワイトボードの基本的操作方法
Zoom純正ホワイトボードの基本的操作方法を、「付箋紙(ポストイット)を模したカード・ブレーンストーミング」を行う事に焦点をあてて説明します。(Zoom純正ホワイトボードの全てを説明する訳ではありません。例:お絵かきの仕方は説明しません。)
(1)「選択」メニュー
付箋紙や図形を選択し、移動したり色を変える際に使います。(「選択」メニューが青色になっていてアクティブな状態を示しています。)
(2)「絵を描く」メニューで四角(淡い色の背景)選択
付箋紙(ポストイット)を模した絵を書いたり、四角い枠や丸い枠などを書きます。
(3)「フォーマット」メニューで色を選択
付箋紙(ポストイット)を模した絵の色を選択します。また、線の太さや文字色やフォントの大きさ等も指定できます。「フォーマット」メニューでは、次の選択・変更が可能です。
- 図形の色
- 線の太さ
- 文字の大きさ
- 文字のスタイル(太字:ボールド、イタリック体)
(4)絵を書いてみる(付箋紙を模した黄色い四角)
マウスでドラッグ(引きずる動作)すると、付箋紙を模した黄色い四角が描けます。
(5)付箋紙を選択する
まず「選択する」動作が必要です。この点が他のソフトと違っている所で、迷いやすいです。普通に付箋紙をクリックしても選択できません。「選択する」動作は次の様にします。(2つの方法があります。)
- 選択メニューをクリックしてから、選択したい図形や文字を選ぶ。
- 選択したい図形や文字を、右クリックしながら選択する。
(6)ダブルクリックし文章を書く
付箋紙を選択した状態で、ダブルクリックすると、下の図のように「白く反転」する個所が表れます。そこに文章を書きます。
(7)文章のフォントサイズを指定する
文字が読みやすくなるように、フォントを24ポイントへの大きくしてみましょう。
(8)付箋紙のサイズを変更する
上でフォントを24ポイントに変えた(大きくした)ため、付箋紙の形が変わってしまいました。ちょっと見栄えが良くなるように、付箋紙のサイズを変更します。選択して、○や□が表れたら変更可能です。マウスでつかんで調整します。
(9)付箋紙を移動する
(10)「消しゴム」メニュー
「消しゴム」メニューをクリックし、付箋紙や図形に触ると、触ったものを消す事が出来ます。
(11)「テキスト」メニュー
「テキスト」メニューをクリックすると、テキストを入力できるようになります。(カード・ブレーンストーミングでは付箋紙にテキストを記入する場合がほとんどです。)
(12)「スタンプ」メニュー
「スタンプ」メニューをクリックして、スタンプを押す事が出来ます。たとえば、他の方の意見に共感した場合、「ハート」マークのスタンプを押すなどして、共感の意思を示す事が出来ます。(テーマによっては、楽しくて盛り上がるかもしれません。)
(13)「保存」メニュー
画像として保存可能です。PNGとPDFのフォーマットが選べます。(主催者だけ使用できる機能です。)
パソコンのハードディスク内に保存されています。
7.Zoom純正ホワイトボードで付箋紙カード・ブレーンストーミングをする方法
Zoomの純正ホワイトボードを使って、付箋紙を模したカード・ブレーンストーミングを行います。具体的には、次のように行います。
(1)あらかじめ付箋紙を沢山作っておく
(2)付箋紙をまとめて置く
(3)発言し文章を書き込む
(4)発言と文章記述が進む
(5)付箋紙をカテゴリー分けする(層別分類)
(6)モニター解像度の例:解像度1280×960
モニター解像度は、解像度1280×960でテストしています。この解像度例に囚われる必要はありません。小型のノートパソコンの解像度を見やすくするため1.5倍した場合を想定しています。(1920×1080を1.5倍して、1280×720と想定。各人の設定次第ですので参考程度に。)
(7)複数のページも作れます
複数のページを作り作業する事もできます。画面右下の「+アイコン」をクリックするとページを追加できます。(あまり沢山ページを作るとリソースを浪費しますので配慮してください。)
8.まとめ
- Zoom純正ホワイトボードを使って付箋紙(ポストイット)を模したカード・ブレーンストーミング技法は実施可能です。特に、普及グレードのノートパソコンで実施可能にするためには、多数のソフトを同時に開くような方法は避けることが賢明です。
- 今は技術が進歩中なので、完璧を求めず実現可能性を優先し、誰もが簡単にWeb会議やオンライン研修を出来るようにすることが重要です。(「オンラインでは問題解決会議はできない」ではなく、今ある環境やリソースを前提にしてチャレンジしてみる事が大切です。)
- 問題解決会議(創造的問題解決)が実施可能になりますので、優れた価値を創造することができ、テレワークの生産性向上が向上して、withコロナ、ステイホームで国難を乗り切れます。さらに、ポストコロナ、「新しい資本主義」(ステークホルダー資本主義)の成長戦略を現実化する「時間や場所にとらわれず価値を創造する」ツールとしても効果的です。