新型トヨタ86試乗記「走れ、86。特別試乗会」に参加して
7月31日の、「走れ、86。特別試乗会/富士スピードウェイ」の午前の部に参加させていただきました。大変素晴らしい体験でした、有り難うございました。
「走れ、86。特別試乗会」は車好きにとって夢のような一日でした。90倍の倍率の下、幸運にも当選し参加できた者として、その夢のような喜び、興奮を忘れないうちに試乗記としてまとめてWebで公開し、沢山の方と共有できればと思います(このホームページは本来趣味のブログではありませんが特別に掲載しています)。
かつて、カーグラフィック誌のアルフェッタGTの試乗記に「これぞアルファ!と叫んでみたくはないか?」という一文がありました。まさに「新型トヨタ86!これぞ日本のスポーツカーだ!と叫んでみたい」という気持ちになりました。
画像の出典:TOYOTA GAZOO Racing
私はサーキット走行の経験はありますが、25年も前のことですし、乗っていた車もFF車でしたので、普通の車好きの皆さんと同じようなレベルだろうと思います。決してレーサーではありませんので、一人のカーファンの戯言と思ってください。
沢山の皆様に、新型86(86KOUKI)の楽しさをお伝えするために、心の中の声を表現しています。プロの評論家の皆様にはできない表現方法で、新型86の魅力をお伝えする工夫、サービス精神です。(私は小・中学校と剣道をやっていましたので、スポーツ時に気合いを出すのは自然なことでもあります。)
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目次
1.トヨタ86のドライビング・ポジション
サーキットを走る場合は、ブレーキを強く踏みますので、座席をいつもより前寄りにします。さて、最初のコースインです。講師の後をついて基本的な走り方や走行ラインラインを学びます。
「ああっ~遠い、ブレーキペダルが遠すぎる。」ちょっとドライビング・ポジションの調整を失敗しました。サーキットでは「とりゃー」と気合いを入れる感じでブレーキを強く踏みますので、身体がシートにめりこみます。
ですから、「これくらい前寄りにしたら良いな。」と思った位置よりも、さらに2ノッチくらい前にするのがよいです。そうすると、ちょっとハンドルが近すぎますので、背もたれをちょっとだけ後ろに倒します。これでバッチリです。86のシートは、走りのポジションがバッチリ決まります。
(以下の動画のオープニング画像は、私がシートポジションを調整している様子のようです。本編動画にはこのシーンは登場しません。)
動画の出典:「走れ! 86 特別試乗会 in 富士スピードウェイ」 2016/07/31(Avanti Yasunori様)
https://www.youtube.com/watch?v=szE1fbuK68Q
2.1コーナーから3コーナーへの自由自在のハンドリング
画像の出典:Googlemap(google.co.jp/maps)に加藤がクリッピングポイントをマーク。
(1) 講師の推薦ライン(立ち上がり重視のライン)
この富士スピードウェイ ショートサーキットの写真の、赤丸の位置にパイロンが置いてあり、そこがクリッピングポイントになります。(記憶を頼りに書いています。)そのクリッピングポイントをなめるように走っていきます。当然ですが、脱出の3コーナーのスピードが一番早くなるように、立ち上がり重視のラインです。
最初は私も不慣れですので、スピードを押さえ気味にして、この推薦ラインをたどります。良い感じです。しかし、慣れてくると速く走っている実感がありません(素人なので)。
(2)ちょっと攻めてみる(グリップ走行)
さて、4回目くらいのコースインです(各回は5周くらいだったと思います)。ストレートを走る速度も上がって、ブレーキにも慣れてきたので、ちょっと攻めてみます。1コーナーへの侵入速度を高めます。ラインは推奨ラインを走っているつもりです。ハンドルをちょっと早めに切り始め、神経を集中しゆっくりとスムーズに回していきます。
1コーナーを曲がる際に「キュキュキュー」っとタイヤが鳴いています。コーナーの入り口でアンダーステアを出してタイヤが鳴いているのではありません。グリップの上限付近を使って上手に曲がれているのです。「おおー!」っと思わず気持ちが高まります。「今俺はサーキットを走っているぞ!」という実感がわいてきて、それが喜びに変わり、さらに集中力が高まります。
3コーナーへ向けても良い感じで走れてる!3コーナーを良い角度で曲がれているので、コーナー出口からアクセルを全開にしてみました。すると、「ギャギャギャー」と小さな音がして、86のVSC(横滑り防止装置)が介入したようです。「フォー!乗れてる!」と嬉しくなってきます。(本当に乗れているのかは不明ですw)
(3)突っ込み重視で攻めてみる
もう、スタッフから感想を聞かれても、上手な受け応えができません。それは、完全にサーキット走行に集中しているからです。
5回目くらいのコースインです。「ブレーキングをもう少しだけ遅らせてみよう。」と考えました。現代のFR車の走りは、4つのタイヤのグリップを上手に使わないと速く走れません。それは知識として知っています。
しかし、この新型86があまりにもコントロール性が良いので、つい別パターンの走り方にチャレンジしたくなって来ます。
ストレートではアクセル全開です。1コーナーの手前でブレーキング。初めはスーッと踏んで、すぐにギュー!っとフルブレーキングします。そして、ブレーキを1コーナーの中で少し踏んでいるように残します。「決まったー!」
「あれ?」2コーナーへの侵入角度が変になってしまいました。この突っ込み重視の走り方は失敗です。「FF車の時は決まったんだけどなぁ」などと25年前の記憶が蘇ります。
3.新型トヨタ86の操縦性は抜群!
いつもはオートマで燃費を気にしながら運転している50代の私が、不慣れなショートサーキットで喜びの声をあげながら走ってしまうほど、この新型トヨタ86は操縦性が抜群です。
(1)新型トヨタ86の洗練された感覚
しかも、新型86は車が「自分自身になったような感覚」を、優れた乗り心地と、良く効くエアコンを備えて実現しています。
普通、スポーツカーというと、ガタピシする乗り心地に耐え、切れ味鋭い日本刀を持つような緊張感(危険さ)を感じながら走るものでした。しかし、新型86は危険さを全く感じさせず、シルキーなスムーズさのうちに、車を自由自在に操れます。この洗練された感覚はダイヤモンドのように希少です。
(2)新型トヨタ86は世界5位以内の優れたハンドリングを備えている
私はかつてアルファスッドというFF車でサーキットを走った経験があります。
https://katou.info/hobby-and-values/1444/
このアルファスッドは、「優れたハンドリングを備えた車の世界上位5種に入る」(値段の高低は判断基準に入れず、フェラーリやポルシェを含めて上位5位以上)といわれた名車です。
ズバリ言います。新型86はアルファスッドに匹敵する極めて優れた操縦性です。しかも、FR車なので後輪の駆動力をコントロールすることで、もっと楽しい操縦が味わえます。
「なにー!ポンコツアルファと新型86を一緒にするな!」とお叱りの声が聞こえてきそうです。しかし、アルファスッドに匹敵するということは、「優れたハンドリングを備えた車の世界上位5種に入る」(値段の高低は判断基準に入れず上位5位以上)という意味なのです。
(3)世界5位以内のアルファスッドのハンドリング例
世界5位以内のアルファスッドのハンドリングは、例えば次のような運転体験です。
場所は、筑波サーキットの第2ヘアピンコーナーです。古き良きアルファはイギリス仕様を輸入していましたので右ハンドルです。ですから、右コーナーが得意でした(ドライバー分の重量で左右差があるのでしょう)。
ダンロップブリッジ下からずーっと加速してきて、第2ヘアピンへアプローチします。「ブレーキング・ドリフト」というテクニックを使って、ブレーキをコーナーの中まで残します。ハンドルを切り始めても、まだブレーキを踏んでいる状態です。
そうすると、ブレーキングによって車が前のめりになりますので、後輪の荷重が軽くなり、相対的にグリップが減っていきます。そして、前輪は荷重が増えてきますので、相対的にグリップが増え、曲がりやすい状態になります。
上手にブレーキング・ドリフトが決まりました。今回はやけにスムーズに曲がれているなと思い、ふとハンドルに目をやると、コーナーの頂点(曲がる中間地点)で、ハンドルを真っ直ぐに戻していました。なんと、車はまだ曲がっている最中なのに、ハンドルを真っ直ぐにしているのです!
運転していた私は、ハンドルを戻した感覚(カウンターステアの意識)は全くありませんでした。ただ、自然に運転していただけです。
このときに、カーグラフィック誌のアルフェッタGTの試乗記の一文「これぞアルファ!と叫んでみたくはないか?」を思い出しました。
新型トヨタ86の場合も、スピードが乗ってくると、ふと無意識に小さなカウンターステアを当てていました。小さな修正舵を無意識に行っていたのです。頭で考える前に、身体が反応していました。ですから、「怖い」と思ってカウンターステアをするのとは全く違います。まさに、車と一体になった世界最高水準のハンドリングです。
富士スピードウェイ ショートサーキットは、左カーブが多いのです。ですから、右ハンドルの新型トヨタ86では、突っ込み重視のブレーキングドリフト的な運転は難しかったのだと思います。たぶん、右カーブが多いサーキットでは、もっと自由自在な運転が楽しめるはずです(素人の個人的な見解です)。
まとめ:トヨタ自動車は車文化を創造しようと素晴らしい努力を開始した!
当日は沢山のスタッフの皆様が最高のホスピタリティで迎えてくださり、安心してサーキット走行を楽しめました。
新型トヨタ86最高!スタッフの皆様も最高!そして車文化を創造しようと素晴らしい努力をされているトヨタさんも最高です!
本当に有り難うございました。画像の出典:「走れ! 86 特別試乗会 in 富士スピードウェイ」 2016/07/31(Avanti Yasunori様)
https://www.youtube.com/watch?v=szE1fbuK68Q
追伸:皆様も参加できます!今なら間に合う(2日深夜に応募受付終了)
まだ募集中の特別試乗会があります(注:8月2日深夜に応募受付終了)。皆様、ぜひチャレンジして、車の運転の楽しさを味わってください。
皆さんも「これぞ日本のスポーツカーだ!と叫んでみたくはありませんか?」
http://toyotagazooracing.com/jp/86/information/circuit/
#走れ86 #特別試乗会 #新型86 #自動車文化 #86KOUKI
おー、本格的ではないですか〜(^^)
スポーツカーの操縦性能ってそんなに凄いモノなのですね。ふだんRVとかハイエースとかトラックベースのキャンピングカーとか走行性能とは縁が無いので新鮮に拝読しました。
そう言えば、京大アメフト部が法人化するとの事です。西村さんもチャレンジャーです(^^)
はらろーさん
こんにちは コメント有り難うございます。(^^)
そうなんですよ、この新型トヨタ86は凄いんですよ!
私がサーキット走行をしていたのはもう25年くらい前(はらろーさんと一緒に勉強する前)です。
その私(おっさん)がこれだけ自由自在に走れるのは、大改良された新型トヨタ86の素晴らしさです。
スポーツは、己の身体の可能性を伸ばすものだと思いますけど、その意味で新型86は自分自身の延長になる印象です。
(ですから、スポーツカーというのは、格好いいけれど、デートカーではないんです。)
スポーツマンのはらろーさんには、新型トヨタ86はきっと似合いますよ(^^)
一度、ショートサーキットやミニサーキットを走ってみるといいと思います。
武骨で真面目な車作りのスバルと、プリウスで世界の持続的成長を具現化した世界一のトヨタのコラボレーション、これぞ日本企業の鏡です。
トヨタ86(スバルBRZ)は、「和して同ぜず」のマインドが企業間で結実した宝石のような車です!
トヨタ86(スバルBRZ)の「和して同ぜず」の取り組みに、日本経済の発展の方向性があると思ってます。
京大アメフト部が法人化されるとのこと、挑戦的な試みですね。
さすが、西村さんは改革者、リーダーですね。
今年は、ぜひ京大対関学戦を一緒に見に行きたいですね。
ではお元気で。