BD プレーヤーの音質を廉価に改善する方法です。微細な音も聞こえるようになり、女性ボーカルが気分良く聞けるようになりました。さらに、音に迫力、スピードが加わりました。最近はAV機器も高性能かつ廉価になってきました。しかし、かつてのCDプレーヤーに比べて劣る部分もあります。それが電源のノイズです。CDプレーヤーのトランス電源に比べ、BD プレーヤーの「スイッチング電源」はノイズが多く音質が劣化します。それを廉価に改善する方法です。良い音が楽しめるようになれば、ステイホームも楽しく過ごせますので、公益性のある情報として急遽公開いたします。(アフィリエイト広告は一切ありません。)

 私の使っているソニーのBDP-S6500(外部のACアダプターにより電源供給、12V5A)を例にとって説明します。細かい理論は省略し、解りやすくポイントだけ説明します。

ポイント

  • ACアダプターの電源ケーブルを良質なオーディオグレードに変える
  • 電源ラインの静電気・ノイズを除去する
  • ノイズフィルターを追加する(DCプラグの形が違うため改良必須

良い音を聞いて楽しみステイホーム:新型コロナに負けない工夫シリーズ】以下の記事もご参照ください。音楽を楽しんでストレス解消、健康になりましょう。

1.ACアダプターの電源ケーブルを良質なオーディオグレードに変える

 これは作業としては簡単です。付属の電源ケーブルから、市販されている良質なオーディオグレードの電源ケーブルに交換するだけです。特別高価なものである必要はありません。ACアダプター用にはメガネタイプが多いので種類が限られますが、3000円程のもので良いでしょう。

 メガネタイプのオーディオグレードの電源ケーブルの入手が難しい場合は、純正の電源ケーブルの静電気を除去するだけでも効果的です。(後述するように、静電気除去テープなどを使います。)画像の出典:ITmedia。2つめの画像ではACアダプター本体に静電気除去テープとファインメットシートを貼っています。

2.電源ラインの静電気・ノイズを除去する

 ACアダプターから出る電源ライン(ケーブル)の静電気やノイズを除去します。具体的には次のように行います。

  • 静電気除去テープを細く切って、ケーブルに巻きつける
  • フェライトコア磁石をケーブルにつける
  • ファインメットシートをケーブルに巻きつける

(1)静電気除去テープを細く切って、ケーブルに巻きつける

 ACアダプターから出る電源ライン(ケーブル)は細い為、静電気除去テープを細く切って使います。つまり、廉価に長いケーブルを除電出来ます。

 静電気除去テープは次の2つが入手しやすいです。

  • アークスコアブリッドB除電テープ:幅20mm×長さ1m(660円)
  • TRUSCO(トラスコ) 静電気除去テープ:幅25mm×長さ5m(約1500円)

(2)ファインメットシートをケーブルに巻きつける

 ファインメットシートは上級編です。効果抜群ですが、やや高価です。50cm程買って、数人の友人の方とシェアされると良いです。(アークスのオンラインショップで売っています。https://www.arcs-shop.com/product/125)

3.ノイズフィルターを追加する

 市販のノイズフィルターの中には廉価で高性能な物があります。しかし、DCプラグ・DCジャックの形が違うため改良する必要があります。ここがポイントです。(ACアダプターのプラグ部分を切ってしまって取り換える方法もありますが、元に戻せない改良はしません。)

(1)FX-AUDIOのDC電源ノイズクリーナー・ノイズフィルター

 BDP-S6500には12V5アンペアが求められますので、廉価で高性能と評判の高い「FX-AUDIOのDC電源ノイズクリーナー・ノイズフィルター」を使います。高価なトランス電源式ACアダプターを使うのと同等のノイズカット性能があると言われています。値段は送料込1700円と非常に廉価でコストパフォーマンス抜群です。(画像の出典:FX-AUDIO)

 「FX-AUDIO- [ACCESSORY SERIES 005] Petit Susie DC電源ノイズクリーナー・ノイズフィルター 延長ケーブル型 出力プラグ外径5.5mm 内径2.1/2.5mm両対応」という製品名です。(アフィリエイト広告は一切ありませんので、通販先はこの記事をお読みになった方が検索してください。)

 その特徴は、3段階の強力なノイズフィルター構成です。

  • コモンモードチョークコイルと3つの電解コンデンサ
  • ノーマルモードチョークコイルとフィルムコンデンサ
  • フェライトコア

 DCプラグ・DCジャックは次の通りです。

  • DCジャック(IN):外径5.5mm 内径2.1mm (センタープラス仕様)
  • DCプラグ(OUT):外径5.5mm 内径2.1mm/2.5mm両対応 (センタープラス仕様)

(2)BDP-S6500のACアダプター

 BDP-S6500は「FX-AUDIOのDC電源ノイズクリーナー・ノイズフィルター」とDCプラグ・DCジャックの形状が異なるため、そのままでは使えません。

 BDP-S6500のACアダプターのプラグは次の通りです。

  • 電圧区分4(JEITA4)DCプラグ(外形5mmφ、内径3.3mmφ、センタープラス仕様)

DP-S6500本体のDCジャックは次の通りです。

  • 電圧区分4(JEITA4)DCジャック(外形5mmφ、内径3.3mmφ、センタープラス仕様)

(3)必要な部品

 この改良の為に必要な部品は次の通りです。送料込みで1500円程度でした。AWG22、許容電流6Aの電線がちょっと高かったかもしれません。余っている電線があれば流用すると廉価に改良できます。(ACアダプターは12V5A規格です。BDP-S6500の消費電力は約12W。電流は12W÷12V=1A程度。しかし、電線を流用する場合は安全面を考えて許容電流5A程度の電線を使って下さい。

  • ACアダプタ用DCプラグ変換ケーブル/2.1mmφ-電圧区分4(型番:HKN-J4)
  • 電圧区分4 DCジャック中継型[RoHS](型番:MJ-084N)
  • 大電流対応φ1mm DCプラグ(型番:WTN-27-1141C)
  • 耐熱絶縁ビニル電線AWG22、許容電流6A:2mx6色袋入(型番:UL1007AWG22 2×6)


(一部画像の出典:共立エレショップ)

(4)半田付けした部品

 次の部品を半田付けして改良しました。(プランBもほぼ同じ作業です。)

  • 電圧区分4 DCジャック中継型[RoHS](型番:MJ-084N)
  • 大電流対応φ1mm DCプラグ(型番:WTN-27-1141C)

 低い温度で溶ける半田を使いました。簡単で良いです。オーディオ用の半田もありあますが、やや溶け難いため難易度が高いです。テープで絶縁処理もします。電線部分には銅箔テープでノイズ対策をしました。
※電線の色については、センターのプラス端子を緑、マイナス端子を赤にしてしまいました。

▲ちょっと失敗した半田付け

 半田付けは難しいですね。まず、予備的に半田を行い、ほぼ電線が固定されて安定した後に本格的に半田付けします。今回は融点の温度が低いものを使いましたので、今回はやりやすかったです。

 ちょっと失敗したのは、電線を結ぶ際にひきまわしたので、余分な幅が増えてしまった点です。このため、プラグのジャケットが閉まり難くなってしまいました。力を入れてなんとか押し込みました。

 

(5)ノイズフィルター追加部分も静電気対策

 新たに追加したノイズフィルター部分にも静電気対策をしました。静電気除去テープを貼りつけました。(灰色のビニールテープは静電気防止機能があります。私は買ってしまったので使いますが、若干使い難いのでお勧めはしません。静電気除去テープの方が良いです。)「ノイズフィルターを付けたのだし、ここまで必要かな?」とも思いました。しかし、実際にやってみて、さらに音の繊細感が高まりクリアな音になり、ノイズ感が減りました。

4.音質改善効果

 微細な音も聞こえるようになり繊細感が増し、女性ボーカルが気分良く聞けるようになりました。インターネットにあるオペラ歌手の高音が気分良く聞けます。例えば、モーツアルトの「魔笛」の中の「夜の女王のアリア」などが素晴らしく聞こえます。(デジタル音楽は高音がきつくなりがちですが、そうはなりません。)

 音に迫力、スピードが加わりました。「あれ?再生速度が速くなったのかな?」という印象を持つ程です。しかし、実際には再生速度が変わったのではなく、音の迫力・スピード感が増したのです。そういう音楽が素敵に聞こえてきます。例えば、インターネットにある「バビロン・ベルリン」の主題歌サウンドトラックなどが素晴らしい迫力になりました。

(1)安全の為に

 私は安全の為に、ACアダプターと電源タップの間に、スイッチ付きタップ(省エネタップ)を挟んでいます。これによって、ACアダプターへ常時通電されないように配慮しております。皆様も、どうぞ安全の為にご配慮をお願いします。

5.参考情報:ACアダプターのノイズについて

(1)ACアダプターはスイッチング方式が多い

 AC-DCアダプタ、すなわち交流電源を直流電源に変換する機器です。家庭のコンセントには、交流電源が流れています。しかし、AV機器、オーディオ機器の内部のIC等は直流で動きます。そのために、交流電源を直流電源に変換する必要があるのです。

(2)スイッチング電源はノイズを発生する

 スイッチング電源は廉価に小型化できますが、ノイズを発生すると言う大きな弱点があります。メーカーは様々に対策しますが、より良い音質を楽しむためには、さらに改善する必要があります。

(3)参考情報:スイッチング電源とは

情報の出典:ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0%E9%9B%BB%E6%BA%90

スイッチング電源(スイッチングでんげん、英語:switched-mode power supply、略称:SMPS)あるいはスイッチング方式直流安定化電源とは、スイッチングトランジスタなどを用い、フィードバック回路によって半導体スイッチ素子のオン・オフ時間比率(デューティ比)をコントロールする事により出力を安定化させる電源装置である。スイッチング式直流安定化電源とも呼ぶ。商用電源の交流を直流電源に変換する電力変換装置などとして広く利用されており、小型、軽量で、電力変換効率も高いものである。一方で、高速にスイッチングを行う事からEMIが発生しやすい。

※EMI:電波障害(でんぱしょうがい、英: electromagnetic interference)

6.参考情報:コネクタ形状について

 ACアダプターのコネクタ形状については、共立エレショップ様のページが参考になります。「ACアダプタの選び方」というページで大変有益です。
(https://eleshop.jp/shop/pages/acadp_select.aspx#3-3-ACadpt)
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